「普段着の」菓子、望月

2012.01.08

平成一八年の春から夏にかけて、京都の街は二軒もの大切な店を失い、しかし、一軒の店だけは多くの力で守られ、復活を遂げた。悲喜こもごも、この三軒の命運を分けたのは、やはり世間、即ちマスメディアを中心とする世論の差にあったのは皮肉なことではある。木屋町三条上る、ここに一軒の和菓子屋があった。といっても、茶席に出てくるような上生菓子ではなく、ごくごく普段遣いの素朴な菓子のみを商ってきた店で、代表的な商品は
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ありきたりではないお土産

2012.01.08

ありきたりではないお土産なら、市場の八百屋で求めた京野菜というのも一興だ。京都らしいラッピングもないが、それがまた却ってリアリティがあって喜ばれるのではないだろうか。濡らした新聞紙に包んだ京野菜を土産にする。中身よりもお金がかかっているのではないだろうか、と勘ぐるほどに過剰な京都風ラッピングで包まれたものより、きっと喜ばれると確信する。時ならぬ京野菜ブームは、ともすれば、普通の野菜を特別なものに格
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由緒ある地名を失くす愚

2012.01.08

幸神社から細い道を北へ上がると、二車線の広い道、上立売通に出る。これを左、即ち西に向かうとやがて、「相国寺」に行き当たる。上立売通、「かみだちうりどおり」と読むが、京都人の多くは「かみだちゅうり」と呼ぶ。他にもこういう例はたくさんあって、例えば「七条」などは「ひっちょう」となる。京都の地名にルビを打つのは無意味だと思えるほどに、言葉と地名が一体になって馴染んでいる。名前というものにはすべて由来があ
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料理人と会話が交わせる楽しさ

2012.01.07

「これって、何だか分かる?」隣に座っていた友人の女性が、鉄板の上で熱せられた細長い食材を目にしながら、こう尋ねてきた。「さあ、何だろうね」と私。「この食感、マコモ茸かしら」「いえ、マコモ茸は季節が終わりましてね。実はそれ、黄色いニンジンなのですよ」ここは、グランドハイアット東京の鉄板焼レストラン「けやき坂」。私たちが神妙な面持ちで料理を味わっていたところ、料理人の方がこう教えてくださり、その意外性
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野菜たっぷりの朝食がうれしい

2012.01.07

庭のホテル東京では、サラダ野菜の種類が多かったことが印象に残っている。ルッコラやマスタードグリーンといった珍しい野菜も目についた。そのホテルでは、近くに住む友人と昼食もいただいたが、朝食と同様、サラダ・ブッフェが充実していた。トマトが何種類も置かれていて、私の隣でそれを見ていた女性が「へえ〜」と感心していたほどだ。料理長の野菜に対する関心の高さが表われた品揃えだった。瀬戸内海の多島美が眺められる絶
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