庭のホテル東京では、サラダ野菜の種類が多かったことが印象に残っている。ルッコラやマスタードグリーンといった珍しい野菜も目についた。そのホテルでは、近くに住む友人と昼食もいただいたが、朝食と同様、サラダ・ブッフェが充実していた。トマトが何種類も置かれていて、私の隣でそれを見ていた女性が「へえ〜」と感心していたほどだ。料理長の野菜に対する関心の高さが表われた品揃えだった。瀬戸内海の多島美が眺められる絶景ホテル、二〇〇七年に大改装を完了した広島県尾道市のベラビスタ境が浜でも、野菜たっぷりの朝食に出会った。
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こちらはブッフェ形式ではないが、葉物野菜のサラダは言うに及ばず、ポーチドエッグの載ったミネストローネスープは、ほかでは味わったことのないものだった。ウエイトレスの「今日一日分の野菜をお取りになれましたね」という言葉からも、このホテルの朝食の考え方が伝わってくるようだった。琵琶湖の北部に位置するロテル・デュ・ラクでは、「オーダービュッフェスタイル」と呼ぶ珍しい形の朝食を体験したが、こちらもたっぷり野菜でサービス精神を表わしていた。まず、地元の温野菜・コラーゲン入りスープがすべての人に提供され、そのほか二〇アイテムほどのメニューから好きなものが好きなだけ選べるというもの。通常のブッフェの提供が難しい小規模なリゾートホテルが、宿泊客に満足してもらおうとして、このように趣向を凝らしたわけだ。メニューの中では、餅入り野菜たっぷり味噌汁が秀逸だった。