由緒ある地名を失くす愚

2012.01.08

幸神社から細い道を北へ上がると、二車線の広い道、上立売通に出る。これを左、即ち西に向かうとやがて、「相国寺」に行き当たる。上立売通、「かみだちうりどおり」と読むが、京都人の多くは「かみだちゅうり」と呼ぶ。他にもこういう例はたくさんあって、例えば「七条」などは「ひっちょう」となる。京都の地名にルビを打つのは無意味だと思えるほどに、言葉と地名が一体になって馴染んでいる。名前というものにはすべて由来があり、その歴史的経過を知る意味でも、地名というのは極めて重要なのだが、愚かな公僕や横暴な自治体の力によって、由緒ある地名が失われ、醜悪な新たな地名に変わっていくのは実に嘆かわしい。

[参考情報]
天然温泉 御笠の湯 ドーミーイン博多祇園 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad396138/

メルパルク長野 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad326903/

豊田市駅のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/230000/STA_031094/

甲斐の国、山梨県では古い地名を廃し、南アルプス市や中央市といった、何ら歴史を思い起こすことの出来ない地名を多く生み出してしまった。角館町、信楽町、修善寺町、湯布院町、宮島町、戸隠村、鳴子町。これらは全て平成の大合併で消えた地名である。どれも日本人ならすぐに場所を思い起こせるような由緒ある地名を何故失くしてしまうのか、全く理解できない。せめて京都だけはそういう愚を犯さないで欲しいと願うばかりだ。